ホーム(水筒研究) > タンブラー > 保冷性能比較実験

象印のステンレスマグボトル「タフマグ」とスターバックスのタンブラーとではどちらの保冷(保温)能力が高いか比較実験

道具を並べた様子

水筒のちょっとした保冷能力試験をしてみました。保冷能力の高い水筒は果たしてどちらでしょうか。

このページの更新日 2011/05/03

【目次】 このページ内の行にジャンプします
▼こんな条件で実験しました
▼実験開始前に…選手紹介。まずは象印のタフマグ
▼続いて、スタバタンブラー
▼実験スタート
▼実験の結果…象印の圧勝

こんな条件で実験しました

実験日は2008年8月某日。

水温測定の直前に水をかき混ぜて水筒内の水温を均一にならしました(それぞれの水筒を両手に持ってゆっくり5回ひっくり返して混ぜました)。
水温測定時にのみフタを空けるわけですが、空けている時間が出来るだけ同じになるようにしました。

実験開始前に…選手紹介。まずは象印のタフマグ

タフマグ

350mlのジュースの缶と同じ太さです。乾燥重量210g。内容量345g。

フタの中の空洞は実は断熱層

象印タフマグは、蓋部分が分厚いです。妙に厚いのは、断熱効果を高める為に蓋の中に空気の層が作られている為です。
パッキン部はかなりしっかり締まります。密閉してる実感があります。
横向きに倒して放置しておいても漏れたことはありませ…いや、一回あります。油断禁物です。
このときは、しっかりと蓋を締めていなかった為。

イカリング

ちなみに、パッキンは取り外しができ、パッキンが劣化した場合には、パッキンのみを数百円で取り寄せる事ができます。

パッキン取り寄せについては、象印が運営するショッピングサイト「http://www.zojirushi-de-shopping.com/」の電話番号に電話して、「水筒のパッキンが欲しいんですけど」言えば親切に教えてくれます。自分の水筒の型番(底面に記入)をあらかじめ確認しておくと話がスムースです。通販でも買えます。佐川急便で届きます。パッキンと一緒に振込用紙が入っていて、後払いする仕組み。
追記:私のタフマグは「SMAB35」です。しかし、リンク先でこの型番で検索しても何も見つかりません。それどころか現行機種の「SMAE35」で検索しても、何も引っかかりません! …でも、電話で聞いてみるとあっさりと解決したのでした。単に、ホームページに力を入れていないだけみたいです。ホームページで検索してパッキンが見つからなくても、諦めないで電話して聞いてみましょう。
アマゾンに、水筒関連消耗品というカテゴリーがあります。

さらに追記: (↓)パッキンを売ってる楽天の店を発見しました


続いて、スタバタンブラー

スターバックスのタンブラー

なだらかにカーブした美しいデザイン。オシャレさん。乾燥重量311g。内容量376g。

スタバタンブラーのフタ

スタバタンブラーの蓋は薄くて頼りない印象。しっかりとねじ込める感じはありません。倒したまま放っておくと中身が漏れる事があります。
これは、「水筒が不意に倒れたときに派手に中身がこぼれるのを防げればそれで充分でしょ」というコンセプトなのだと思います。

フタonフタ

蓋に、さらに蓋がついていて、これをめくると隙間から中身が飲めます!ワンタッチで中身が飲める素晴らしいアイデア。
このミニ蓋は片手で開けられます。閉めるのも片手でOK。

実験スタート

30分後

左が象印のタフマグ。右がスタバタンブラー。この写真は30分後。どちらもあまり変わらない様子。
象印3℃。スタバ5℃。

1時間後

1時間後。スタバタンブラーは氷がかなり小さい。

象印2℃。スタバ5℃。

1時間30分後

1時間30分後。スタバタンブラーの氷は無くなりました。

象印3℃。スタバ5℃。

2時間後

2時間後。
象印2℃。スタバ9℃。

2時間30分後

2時間30分後。象印の方も氷はほぼ溶けきりました。
象印2℃。スタバ10℃。

このあと、
3時間後、象印3℃。スタバ11℃。 
3時間30分後、象印4℃。スタバ12℃。
4時間後、象印5℃。スタバ13℃。

実験の結果…象印の圧勝

予想通りですが、保冷能力は象印の圧勝です。
保温性のあるマグカップと、外に持ち出す事を前提とした水筒とを比較したのだから、保温能力で水筒が勝つのはまあ当然です。

じゃあスタバタンブラーの利点って何?って事になりますが、上述した通りミニ蓋がついていて片手で飲めるという点が素晴らしい。
机の上に置いて、ちびちびと飲みながら仕事をする、という状況ではかなり便利です。
屋内では、極端に高性能な保温(保冷)能力は必要無いですからね。
そして、象印タフマグの場合には、蓋を開けるのに必ず両手操作が必要です。

というわけで、
屋外に持ち出す場合には象印タフマグを。屋内で使う為に断熱性の高いマグカップが欲しい場合にはスタバタンブラーを。
使い分けするのがおすすめです、という結論でした。



関連ページ:
象印の水筒タフマグにこびりついた茶渋を安価なクエン酸で洗浄出来るか
スタバタンブラーを格納出来るアスリートウェストバック5639201を買ったよ。
「ピカボトル」で茶渋を落としてみた
関連リンク:
マグボトルのベストセラー(Amazon.co.jpより)
「水筒」を選ぶとき、どのような点に気をつけるべきなのか? - GIGAZINE
このページのトップに戻る